タクシー運転手の入社後の健康診断ってどんな内容?異常があると落ちる?

「タクシー運転手は健康診断を受ける必要がある?」「結果は採用に影響する?」といった疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。人の命を預かるタクシー運転手は、良好な健康状態であることが重要です。

ここでは、タクシー運転手の健康診断が採用に影響するのか、詳しく解説します。

タクシー運転手の健康診断の内容

タクシー運転手は人を乗せるお仕事であるため、健康でなくてはいけません。そのため、タクシー運転手は他業種よりも健康診断の結果を重要視します。

以下は、タクシードライバーが入社する際に提出する健康診断の項目です。

・身長、体重、視力、聴力
・血圧測定
・胸部X線・喀痰検査
・採血(肝機能、脂質、血糖値)
・尿検査
・心電図検査
・既往歴や普段飲んでいる薬、業務歴

上記は健康診断において一般的な検査項目ですが、タクシー会社によっては、検査項目を指定している場合もあります。

タクシー運転手にとって重要なのは、脳出血や心臓疾患といった運転中の事故につながるリスクがないかです。

ほかにも、既往歴や普段飲んでいる薬、体調管理なども重要になってきます。疲れがたまっていたり、睡眠が取れていなかったりすれば、運転にも大きな支障をきたすため、きちんと診察してもらうことが大切です。

健康診断は受ける検査内容によって金額は前後しますが、おおよそ1万円程度かかります。なお、3ヶ月以内に健康診断を受けていれば、重複した検査項目を省くことが可能です。

入社時の健康診断で異常があったときには

持病がある場合や健康診断で異常があった場合は、残念ながら不採用になってしまう恐れがあります。しかし、直ちに不採用になるわけではありません。ここでは健康診断の結果や、持病がある場合について解説します。

直ちに不採用になるわけではない

タクシードライバーにとって、良好な健康状態がなにより大切で、採用の可否にも関わってきます。また入社前の採用面接でも、健康状態について質問されることがあるでしょう。しかし、検査を受けて多少の異常があっても、直ちに不採用になるわけではありません。

運転に支障がないかどうか、持病がある場合も薬を服用してきちんと管理できているかどうかなどが重要です。まずは医師が健康診断の結果を確認し、タクシー運転手の業務に就いても大丈夫かどうか判断します。

持病があると難しい場合も

以下のような持病がある場合は、採用が難しいといえます。

・てんかん
・うつ病
・心臓疾患
・糖尿病
・アルコール依存症
・睡眠時無呼吸症候群

うつ病やアルコール依存症を患っている人は、精神面が安定していないことから事故のリスクがあると言われています。また、てんかんのある人は、タクシー運転手としては厳しいでしょう。

ほかにも睡眠時無呼吸症候群の人は、睡眠不足に陥っている可能性があるため、居眠り運転防止の観点から不採用になる可能性もあります。

まとめ

人の命を預かるタクシー運転手にとって、健康診断は重要です。健康診断の結果次第で、採用の可否にも大きく影響します。タクシー業界への転職を考えている方は、自身の健康管理に気をつけてみてください。